~ The last kiss ~
「―……勝手にしろよ」
アイビー君はそう口にするとどこかへ消えてしまった。
「はぁ~…」
深い溜め息とともにその場にヘタリとしゃがんだ
私はとことん嫌われているみたい…
ここまでされると大分へこむなぁ。
膝を抱え床を見ていた私に小さな足が近づいてきていて顔を上げたらそこに…
「クレア…?」
「だ、大丈夫………?」
クレアは視線を迷わせながら声をかけてくれた。
そんなクレアにじんと目が熱くなるがなんとか耐え立ち上がった。
「うん!大丈夫。優しいんだね…クレア」
「―………アイビーも」
「ん?」
クレアは私の目を見ようとしないがモジモジしつつ言葉を呟いていた。
「アイビーも…本当は… 優しい。」
「そっか…。」
私が微笑んでいるとクレアは不思議そうに見上げた。