~ The last kiss ~


「………あれ?」


目を開けて立ち上がってみるも何の変化もない


「生きてる?」


直ぐ近くではガラスの破片が散らばっていた



「…生きてますかー!?」


女の子の声がしたので目を向けると小走りで私の所に走っていた…確か、隣のクラスの学級委員長の何とかさん。

全く関わりがないので名前は分からないが黒髪に二つ結びの真面目そうな女の子だ



「はぁ…はぁ…、

すみません…私の不注意で窓ガラスが………」


何とかさんは泣きそうになりつつ私に頭を下げていた



「あー、気にしないで

なんか私、不幸体質なのか小さい頃からこんな事 起きてるから」




そう………

まだ幼稚園に通っていた時は大丈夫だったが小学校に入学してから学年が上がる事に

真上から物が落ちてきたり…

曲がり角で人とぶつかり バケツの水をぶっかけられたりしていた


自他共に認める不幸体質だ。




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