~ The last kiss ~
「あっ!私の名前まだ言ってなかったね!!
私は菜緒…
伊崎菜緒!宜しくね」
「菜緒ちゃん?
此方こそ宜しくね」
菜緒ちゃんは私より背が小さくて、目がくりくりしている人形みたいだ
一見、真面目そうな女の子だけどしゃべり方がハキハキとして好印象を与えられた
「…じゃぁ、またね!」
私は帰る所だった事を思い出し、一言菜緒ちゃんに言って帰ろうとした
「あっ!」
しかし、菜緒ちゃんが声を発したので自然と足が止まる
「美香ちゃん、不幸体質なら一人で帰って大丈夫?」
「…?」
どういう事??
「私のおばあちゃんも不幸体質だったんだけど
一人でいる程良くない事が起こるって言ってたから……」