~ The last kiss ~



――ざわざわ…


急に周りが騒がしくなり始めた。


今度は何ッ!?



ざわつき始めた方へ目を向けた




「…………うぅ…」




すると、カメラを持っていた男の人がお腹に手をあてしゃがみ込んで

そして次々とテレビ局の人達が苦しみだし見学していた近所の人達は急いで自分の家へと帰っていって行った





「…おばさん!?」


おばさんも何かに操られる人形の様にその場を離れていっていて……




そして次の瞬間には私一人になってて、いつもの人通りの少ない気味の悪い道になっていた





何…コレ………




浅くなる息…段々と私も苦しくなってきていて思わず胸に手をあてる

視界が歪み出していて輪郭がぼやける




「…やだ、怖い……
私も逃げなきゃ………!」




私はまた全力疾走で家へと急いだのだった。




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