~ The last kiss ~
「あ、あの…」
「すみません、私は
この後用事があるから
行かなくちゃならない
あの方のそばにいてあげてくれませんか」
「は、はい…分かりました………」
―何処かでお会いした事ありましたか?
そう口に出そうとする前に運転手さんに遮られた
「…それじゃ」
運転手さんは私に意味深な笑みを最後に向け出入口のほうに歩き出していた
「……………?」
――あッ!!!
名前聞くの忘れた!
しかもお礼もしてない…
まぁしょうがないか。
とりあえず私は運転手さんに言われた通り
顔色の悪い男の子のお母さんが座ってる隣に行き 震えている肩を支えて
あげた