~ The last kiss ~
「まぁ、いいや…
それよりもう日が暮れているから家まで送っていくよ」
黒川さんは一瞬悲しそうに顔を歪めていたが
直ぐに笑顔になっていた
「…?
ってあれ?さっきまで夕日が出てたのに暗くなってる?」
電車から降りた時は綺麗な夕日がでていたのに
今は薄暗く月が天にのぼり始めていた
ボソッ
「……………僕は太陽が嫌いだからね……」
「へっ……?」
黒川さん??
今…………………。
「………どうする?
この間の車とはまた別のだから家まで送れるけど」
「だ、大丈夫ですよ!!
近所ですし」
今のは空耳なのかな?
黒川さんはニコニコとしているし…
「ここであったのも何かの縁だ!
それに美香ちゃんみたいな可愛い子を夜道に一人には出来ないからね」