~ The last kiss ~
#06~ substitute
「お前は俺を裏切り捨てた癖に今頃になって俺を必要とするのか?
やはりお前は悪魔だな」
何ヲ言ッテルノ?
「俺は闇に埋もれ、もがき苦しみながらお前を求め探してきた
太陽に、光に嫌われ生きる気力を失われてもお前だけを求めた」
一歩、また一歩と
目の前の男は私に近づく
―黒川さんジャナイ…
本能的にそう悟った
「城の者も皆生きながら死んでいた
希望なんかなくて
ただ闇を見つめ続け…
――――― 狂った…」
全く身に覚えない事を言われているのに彼の言葉に何故か胸が痛くなる…
まるで過去に私が犯してしまった罪なのだと言われているようだった