春恋~恋する季節~
「こんばんは」

「こ、こんばんは」

「家庭教師の哀川です」

「…あ、浅倉沙那です。よろしくお願いします」

ペコッと頭を下げる。

「よろしく。ドアの前で立ち話もなんだから、中に入ってもいいかな?」

「は、はい。どうぞ」

「ありがとう。失礼します」

と言って先生が部屋に入る。

“パタン”とドアがゆっくり閉まった。
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