春恋~恋する季節~
「スゲー嬉しい」

「私も」

「浅倉」

「ん?」

「じゃなくて…沙那」

ニコッと微笑む哀川くん。

私も微笑み返して、

「…敦士くん」

恥ずかしいけど、私も名前で哀川くんを呼ぶ。

「『くん』はいらない」

「…敦士」

「良く出来ました」

ニコニコ微笑みながら、私の頬に触れる温かい温もり。

ゆっくりと目を閉じた。

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