〜ありがとう〜
寝床は決まっていつも
姉のベッドの上

そのベッドの横には

長さ一メートルくらいのごみ箱が置いてあったのです

何が起こったのだろう

ダイキは
そのごみ箱の中で
冷たい体のまま発見されたのです

そんなダイキに捧げます


ダイキ

夢を見たよ

ひろーいひろーい草原を
嬉しそうに走り回る
君の夢を・・・

そして
空に伸びる階段を昇っていくんだ

「どこに行くの?
僕はここだよ
もっと遊ぼうよ」

すると君は振り返り

「ワンワンッ」

そう言って
雲の彼方へ消えたんだ

最後に吠えたのは

「今までかわいがってくれてありがとう」

そう言いたかったのかな

天国はどうだい?
もうなれたかい?

急に君がいなくなって
淋しいけれど

僕がんばるよ

いつか僕も行くから
その時はまた遊ぼうね

それまで
君の事は忘れないよ

いつまでも・・・

いつまでも・・・
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