王様ゲーム~短編集~
司side
「おっせーな…」
俺は時藤司。今は屋上で大好きな彼女の花音を待ってるとこなんだけど…
「おせー早くしないと花音と一緒にいる時間減るし…早く来ねぇかな…」
ガチャッ
「ごめんなさい購買混んでて…」
と荒く息をしながら言う花音。
ヤバいめっちゃ可愛い。
「遅い、もう昼休み始まってから10分もたってるんだけど…」
と俺は花音に強く言ってしまう。
このセリフ、オブラートに包めば『お前といる時間減るから早く』って意味なんだけどな…
と毎日一人頭項垂れる日が続いている。