悪魔と恋した3ヶ月



あの日、確かにあたしはキスをした。



憐の胸にある黒い十字架に唇を寄せた。



たくさんの溢れる想いを込めて。



「そうだったんだね。」

「俺も驚いたんだ。魔界に帰ったらいきなり親父にその事聞かされてさ。」



そういう憐はどこか懐かしそうに話す。



「すぐこっちに行きたかったけど、親父やお袋に世話になったから。最後に家族サービスで二年間暮らしてた。」



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