記憶をたどって。
 ―血ダ…誰ノ?…君ノ?―


 俺が殺した?


 君の頬に触れる。

 冷たい…。


 「ごめん…。ごめんな……ごめんな…」

 わかってる。


 今謝ったって遅い。


 気がついたら、勝手に涙が溢れてた。


 君は感じてたのかな…
 この恋の結末。


 俺はもう一度君を見た。
 そして、君と唇を重ねる。


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