転校生は学園の王子様!?
「一応アド交換しておくから、なんかあった時のタメに」

……なんて、

ただの口実。

ただ、

麻里のアドが欲しかっただけ。

「はい、呼んだらすぐ来いよ」

携帯を返した俺は、

ベッドからおりた。

「…え?呼んだらって?」

なにもわかっていない麻里。

「…ま、とにかく毎日、昼休みは屋上来いよ」

俺のお気に入りの場所。

鍵は1年の時パクったやつ。

「え…あ、うん」

「そーゆうコトで、じゃあな。また、あとで」

俺は

麻里にそう言い

でこにキスをおとした。

「なっ…」

「…ふっ」

麻里の頭を軽く撫で、

保健室をあとにした。
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