☆レンアイGAME☆
「べーにーちゃあ~ん♪オ~ィ♪」
はっ!?
私がとび起きる時には教室は静まり返ってて
目の前にいたのは整った顔立ちに、キレイな黒髪の
一人の男の子。
「もう皆帰っちゃったよ♪ってか、紅は寝顔も最高だね!」
「…。うるさいウザイチャライ・・・死ね。」
私は乱れた長い髪を手グシで軽く整えると
その男の頭にスクバを思いっきりぶつけた。
「いったぁぁい;太陽くん、泣いちゃうよ?」
「勝手に泣いてろカス。」
私はそう言って教室を出ようと立ち上がった。
この男、杉村太陽(♂)は
高校入学して、席が隣ってだけで
馴れ馴れしくしてくる、”私がもっとも嫌う人種”
それでもって…私の本性を”あの人”以外で唯一知ってる男。
「あ~ぁ…他の男にも見せてやりてぇよ。今の紅。」
っッ・・・。しつこい…。
廊下に出かかった足を再び教室に戻し、
クルリと振り返り、太陽を見る。
「そんな事したら。。。ベニ、たいちゃんの事、嫌いになっちゃうから…ね?」
わざと潤んだ瞳で太陽の目をみた。
「出ましたオモテの紅ちゃんww」
太陽はそう言って笑うと
「似合わねえww裏べにの方が俺はすきなのにw」
と言って、立ち上がった。
黒髪が、夕日に照らされて、少し、眩しかった。
「う…うるさい帰る!!」
バタン!
何なの!?アイツ…いつもいつも・・・。
・・・いみわかんない。。