☆レンアイGAME☆
「おはよー」
「おはー」
「おはよーっす」
朝、生徒達が口々に挨拶をかわしている。
さすがマンモス高校。
朝の校門の入り口の人ごみが尋常じゃない。
寛和高校に入学してから
1ヶ月が過ぎようとしているけれど
未だにこの朝の人ごみは苦手。
「ベニー!!おっはよー!!」
うわ!?びっくりしたぁ・・・
いきなり飛びついてくんなよ。。。
お前は猪か。
「…おはよぉ♪」
早朝飛びついてきたのは
相原千恵美。
ショートヘアの元気すぎる女の子。
「ベニは今日もかわいいね♪」
「千恵は今日も小さいねw」
友達?に半強制的にされた後から
1ヶ月、毎日この挨拶。
「ベーニちゃんっ」
声をかけられた気がするけど無視。
「べーーにーーちゅわーーん!」
無視無視無視。。。
「ベニー…太陽君呼んでるよー」
千恵ぇ!私がせっかく無視してんのに
変な気まわさなくていいっての。
「え?あ!気ずかなかったぁ。なぁに?」
お得意の作り笑顔を精一杯作って振り返ると
何故か長い前髪をお花のピンどめで
とめている太陽がいた。
朝からこいつの顔みなくちゃいけないなんて…
しかも会話しなきゃいけないなんて・・最悪。