浮気症イケメン彼氏2
今日も空は暗かった。
秋は嫌だな。



「ちょ!」


私が歩いてかえってると後ろから
ひろきが走ってきてた。


「お前、歩くの早くね⁇」


息を切らして。
私、忘れ物でもしたのかな⁇


「なんだった?」


「いや、なんとなく。」



なんとなくか。特に用事はなかったのね…。


「…」


門まで無言が続いた。

私が話しかけないと、ひろきは話さないから。なんか、悲しい。



「じゃあね。」



門まで来て、私が言った。
すると



「あー、俺今日塾ないから、こっち。」



指差した方は、私と同じ方向だった。
嬉しかった。ひろきといる時間が少しでも増えて。


愛海、恋なのかな、これ。
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