*あいのうた*
心拍数を沈める為に深く深呼吸。
少し我に還って辺りを見回す…
あたしたちの会話はクラス中の注目であったみたい…
あ、当たり前だよね…
だけど、チャイムが鳴ったことで、みんなも「嵐が去った?」と半納得状態で席に着いて、ひとまず一段落?
深呼吸してもパニックなあたしの心臓はこの時、変わらずバクバクしていたけれど…
―――――――
こんな事があったなんてすっかり忘れていた放課後…
『おじゃまします』
HRが終わるチャイムが鳴るとすぐにヤツは…
来た…。
お昼に教室に居なかった人達も今は勢揃いの中…
『きゃーっ藤堂くんだぁ♪』
『ひびきーどうしたの?』
なんて声は丸で聞こえているのかいないのかヒラヒラとあたしに向けて?手を振る藤堂響…
『んなっ!!』
ザワッ
とクラスが再びざわめく…
それを遮るように無言で勝手に藤堂響は中に入ってきた。
彼の通る道がサッと開かれる…
不良少年は王子か?!!
ズカズカとあたしの前に王子は立った…
『一緒に帰りませんか?』
にこっ
『帰りません』
同じように(藤堂響よりは絶対ヒキツっていたけど)笑顔で即答してやった。
そして深くお辞儀をしてサッサと席を立つ。
『待てって…!!ちょっとぉー!!』
王子はヘイヘイ足取り軽くあたしを追いかけて来ているみたいだけど、振り向かずにスタスタ歩いた。
『待てって』
ガシッ
しかし、どうやら肩を捕まれてしまったようだ…
しくじった…
教室からは「何で冴草さんが?」「凛何したの?」と乙女の嘆きが聞こえる…
「何した」はあたしが一番聞きたいって…
『ちょっと』
もうなんなのコイツっ!!
と…
あたしが振り向いたと同時に手を併せて頭を下げる…
教室をすぐ出た廊下
『ごめん!!』
藤堂…?
『いきなり告白はないよな?まずは「友達」になりませんか?』
手を併せたまま片瞳だけ開いてチラッと上目遣いっ!!
ドキッ
少し我に還って辺りを見回す…
あたしたちの会話はクラス中の注目であったみたい…
あ、当たり前だよね…
だけど、チャイムが鳴ったことで、みんなも「嵐が去った?」と半納得状態で席に着いて、ひとまず一段落?
深呼吸してもパニックなあたしの心臓はこの時、変わらずバクバクしていたけれど…
―――――――
こんな事があったなんてすっかり忘れていた放課後…
『おじゃまします』
HRが終わるチャイムが鳴るとすぐにヤツは…
来た…。
お昼に教室に居なかった人達も今は勢揃いの中…
『きゃーっ藤堂くんだぁ♪』
『ひびきーどうしたの?』
なんて声は丸で聞こえているのかいないのかヒラヒラとあたしに向けて?手を振る藤堂響…
『んなっ!!』
ザワッ
とクラスが再びざわめく…
それを遮るように無言で勝手に藤堂響は中に入ってきた。
彼の通る道がサッと開かれる…
不良少年は王子か?!!
ズカズカとあたしの前に王子は立った…
『一緒に帰りませんか?』
にこっ
『帰りません』
同じように(藤堂響よりは絶対ヒキツっていたけど)笑顔で即答してやった。
そして深くお辞儀をしてサッサと席を立つ。
『待てって…!!ちょっとぉー!!』
王子はヘイヘイ足取り軽くあたしを追いかけて来ているみたいだけど、振り向かずにスタスタ歩いた。
『待てって』
ガシッ
しかし、どうやら肩を捕まれてしまったようだ…
しくじった…
教室からは「何で冴草さんが?」「凛何したの?」と乙女の嘆きが聞こえる…
「何した」はあたしが一番聞きたいって…
『ちょっと』
もうなんなのコイツっ!!
と…
あたしが振り向いたと同時に手を併せて頭を下げる…
教室をすぐ出た廊下
『ごめん!!』
藤堂…?
『いきなり告白はないよな?まずは「友達」になりませんか?』
手を併せたまま片瞳だけ開いてチラッと上目遣いっ!!
ドキッ