king×queen
「なーに百面相してんの??」
そう言った時の
連の顔が
あまりにも近いから…
「ゎっ…」
「あぶねっ…」
コーヒーを
落としそうになったあたしの手を
連がつかんだ。
「れ…連っ…」
「緊張してんの??」
連はあたしの顔を
覗きこむ。
「んな訳ないだろ??」
こんなダサい姿
見せたくないから
頑張って強がって見せた。
なのに
「別に強がんなくていーよ」
そう言って連は
あたしの手から
カップを抜き取って
抱きしめた。
「な…何!?」
「このままでいさせて??」