king×queen

その宣言通り

朱莉は毎日…

朝と夕方から夜にかけて

バイトを始めた。

4個ぐらい掛け持ちで

毎日毎日

流真さんの為に

働いてるんだ。

給料をもらったとしても

1円も自分に使わないで

流真さんの家へと届けてる。

だから1か月…

10万以上は届けてんだ。

そしてこの前…

流真さんの両親に

何故か俺が呼ばれて…

『私たち…朱莉ちゃんのせいじゃないって

分かってから…

もういいからって言ってるのに

ずっとずっとお金を届けるの。

初めは流真が死んだのが…

朱莉ちゃんだけのせいだと思っていたのに。

違ったのね』

そう寂しそうに言った。

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