king×queen
「やだっ…いやだっ…」
「朱莉っ」
「なんでっ…何でっ…」
思い出したくないっ…
思い出させないでよっ…
「やだよっ…」
「朱莉っ‼‼」
最悪…
何で今…
今は仲間を助けなきゃいけねぇのに。
「はぁ……はぁ…」
過呼吸になって
上手く呼吸もできない。
「取り乱しちゃったみてぇだから
また、来るわ」
そう言って
欄間は帰っていった。
「朱莉っ…朱莉っ??」
隣であたしを
心配する連。
「れ…んっ…」
「朱莉…」
苦しそうな顔…
させたくなかったのに。