king×queen

「抜け出す‼

それしかねぇだろ‼」

そう言って俺は

痛む腹を押さえて

着替え始めた。

でもタイミング悪く…

「何やってるの!?」

「外出。」

「……」

「マジであぶねぇんだよ。

俺の大切なやつが」

守ってやんねぇと…。

俺が

守らないで…

誰が守るんだよ。

「…そこから行きな??」

そう言って指差した方には

非常口。

「担当さんには

上手く伝えておくわ」

「サンキュ!」

そう言って俺は

組員のバイクの後ろに乗って

朱莉の元へ向かった。

< 85 / 201 >

この作品をシェア

pagetop