king×queen
「抜け出す‼
それしかねぇだろ‼」
そう言って俺は
痛む腹を押さえて
着替え始めた。
でもタイミング悪く…
「何やってるの!?」
「外出。」
「……」
「マジであぶねぇんだよ。
俺の大切なやつが」
守ってやんねぇと…。
俺が
守らないで…
誰が守るんだよ。
「…そこから行きな??」
そう言って指差した方には
非常口。
「担当さんには
上手く伝えておくわ」
「サンキュ!」
そう言って俺は
組員のバイクの後ろに乗って
朱莉の元へ向かった。