君からの手紙
私も戸惑いながら頭をさげる。


「森田由佳です。
これからよろしくお願いします。」


カズキのお母さんは、キビキビした感じの人だった。


カズキは、
背が高くて、結構顔が良かった。


「ふたりは東京から来たのよ。」


「あ、おばちゃんと一緒やん。
話合うんと違う?」


ヒロのお母さんは笑って、


「合うわけないでしょう。何年前にこっちに来たと思ってるのよ。」


と言う。


どうやら東京は、すごい勢いで変わっているらしい。
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