君からの手紙
東京の人
夏休み明け、初日。


私はヒロとカズキと一緒に、登校した。


「なんか、いつもふたりやのにな。変な感じやな。」


「カズキがおったほうがええわ。
ヒロと変な噂たつの、嫌やからな。」


「ひどいわー。
ええやん、噂なんか。どうせ嘘なんやし。」


「ヒロは良くてもうちは良くないのー!」


「俺やって良くはないわ!」


私達がいつものように口喧嘩をしながら校門をくぐると、
いつものように、誰かが言った。


「朝から夫婦喧嘩ですかー?」


違う!と叫んで声の方向を睨む。
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