君からの手紙
“俺の周りには、死がごろごろ転がってる気がする。”


彼はそう、言っていた。


でも、この話を聞くことになるのは、
もっとずっと後。


“部活はやらない。”と言ったカズキの言葉を、私はその時よく理解できなかった。






その日の朝のHRのあとのこと。


「ユカ、オガワくんと知り合いなん?」


と、ミカが隣に来て聞いた。


私は鞄の中をあさりながら答える。


「うん。隣に引っ越してきたんよ。」


「へぇ。...ええなぁ。めっちゃかっこええな。」


「うん。かっこええ。」
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