君からの手紙
ミカが私に問う。


「ユカ、何探しとん?」


「ケータイ!
忘れて来たんかな...」


朝入れたはずやのに...、
と思いながら探すのを諦める。


ミカが苦笑する。


「ユカはようケータイの存在忘れるもんな。」


「失礼やね。
...けど、ほんまかもなぁ。うち、ケータイあんま触らんから。」


「ユカめっちゃ機械強いのにな。
もっと有効活用せな!」


ミカが笑いながらそう言った。


ミカは、ヒロの次に近しい同級生、だった。
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