君からの手紙
おかしくて私達は笑った。


「ユカ!」


誰かが私の名前を叫ぶ。


すぐにヒロだ、と分かる。


「何?」と返事をしながら声のした方を向く。


ヒロは私にこっちに来て、という合図を手でした。


「ミカ、ごめん!」


ミカに一言告げて、ヒロの方へ行く。


私は男子の輪の中に入る。


ヒロはいつもこうして、私を男子の輪の中に呼ぶ。


男子と話すのは別に嫌じゃないけど、
快く思わない女子もいるみたい。


それは、なんとなく嫌だ。
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