君からの手紙
「うち、カズキとは図書室いっとらんよ?」


「あ、そうなん?
いつも一緒やから、てっきり図書室もふたりでやとおもっとったわ。」


“いつも一緒”...か。


確かにそうかもしれない。


ヒロはサッカー部の次期部長候補とかで、
結構忙しそうに部活に行ってしまうから、
登下校は家の方向とかもあってカズキと一緒だ。


クラスの中でもカズキとはよく喋るし、
街でばったり会った時も喋る。


「あ、たまにカズキも図書室におるけどね?」


「ふぅん。」


カズキが図書室にいる時は、
いつも難しそうな本を読んでいる。
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