君からの手紙
あは、と私が笑うと、
彼も笑った。


“うち馬鹿やわ。ははっ”


“ははは...”


笑いあったことによって、
一気に親しみやすくなった。


私は彼の標準語が気になり、聞いてみた。


彼は昨日引っ越してきた、らしい。


しかも、私の家の隣に。


そういや、昨日引っ越し業者が来てたな、と思いだす。


“もうヒロと仲良くなったん?”


“はい。...いや、よく分かんないっす。”
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