君と私、海と空
(悠斗)「どうした?」

(星夏)「いや、・… 佐藤君が来るとは

思わなかったから。」

「佐藤君は、何しに来たの・…?」

(悠斗)「俺、前の高校で

弓道してたから。」

「それで、弓道部に入ろうかなと

思って来たんだけど…」

(星夏)「ごめんね。」

「今の部員、私しかいないから。」

「去年までは、先輩方がいたんだけど…」

「先輩方がみんな引退したから。」

「私一人になったから・…」

(悠斗)「後輩とかはいないのか?」

私は何も答えず、ただ

顔を横に振っただけだった。




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