余命6ヶ月
第一章過去と現実

高校受験

僕の名前は木野勝(きのしょう)

余命6ヶ月。あの日、僕はそう告げられた。
17歳の僕には余りにひど過ぎる申告だった。

「あっ!春菜ぁーおーい。おはよう」

僕は現在15歳、もうすぐ高校受験が間近に迫っていた16歳の誕生日も、もうすぐだった。春菜(はるな)って言うのは僕の彼女で今、とても仲が良いんです。春菜のフルネームは草津春菜(くさつはるな)という。

「おはよう勝ちゃん今日は遅かったじゃ〜ん」

春菜とは幼なじみで幼稚園小学校とずっと一緒だった。だから、当たり前のように仲が良いんですね。

「ごめん昨日、徹夜で勉強してたら・・・」

春菜は地元から少し離れた所の高校を受験し、僕は地元の高校を受験することにした。

「ふ〜ん・・・勝ちゃんが勉強ねぇ〜」

僕の嘘はわかりやすいらしくすぐに春菜にばれる。

「だよね、俺がね勉強なんてねぇ〜・・・」

僕は、いつもこんな感じだった、勉強は得意な方でも無かった。

「もう、勝ちゃんそんなんじゃ、落ちるよぉ、地元でも馬鹿じゃないんだからね」

昔から頭のよかった春菜は志望校は余裕だと言われていた、それに比べ僕は、ぎりぎりと言われている。

「今日は頑張るよ」

これはいつも言っていることだった。
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