余命6ヶ月
プレゼントを受けとると、
「ありがとう、誕生日絶対忘れないよ」

そういうと、

「わかってるいつもそうだもんね、プレゼントは後であけてね」

いいムードになって来た。だけど、

「あのぉ、お2人さんそろそろケーキ食べようよ」

そのムードはおばさんのお陰で砕かれた。
その後、会話の中に笑顔が途切れることがなかった。ずっと、こんな日が続いて欲しかった。
彼女とおばさんが帰った後の部屋には静けさが残った。洗い物をしている母が、
「私ねぇ、パパとやり直そうと思うの」

その言葉を何度待ったことか、

「本当!本当にそうなの。いつから?」

興奮している僕に母は、

「まだわからないけどね。これから2人で話し会って見ようと思うの」

やっと、やっとお父さんと住めると思うと嬉しくてたまらなかった。

「やっと、お父さんと住めるんだねやっと・・・」
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