余命6ヶ月
春休み明けすぐに誕生日がやって来た彼女を、もう既に葉桜となっていた学校の桜の木で待っていた。
しばらくすると、春菜が遠くから僕に気付き小走りで走って来た。
「よぉ、会うの誕生日以来だね」
「そうだねぇ〜中々会えないもんね」
淋しげに話す彼女は、ふと上を向いた。つられて僕も上を見上げた。
「前、ここに来た時は満開だったのにね」
葉桜となっていた桜の木からわずかな花びらが2人の間にゆっくり落ちて来た、その花びらに彼女はそっと手で受け止めた。
「そうだなぁ」
少し淋しい気持ちになっていった。
「勝ちゃん?今日呼んでくれたの誕生日だからだよね?」
その言葉にふと昔のことを思い出した。
それは、小学校3年生の頃春菜の誕生日にクッキーをあげようと母さんと作った。その日は遅くなるまで学校のブランコで遊んでいた。いつ渡そうかと緊張していて何も話せなかった。
辺りが暗くなって来た頃、
「勝くん私今日誕生日なんだぁ、知らなかった?」
「ううん、知ってたよ、はいこれママと作ったクッキー」
「ありがとう、早く帰らないと」
笑顔でクッキーを貰ってくれた。誕生日プレゼントはいつも自分から渡せなかった。
しばらくすると、春菜が遠くから僕に気付き小走りで走って来た。
「よぉ、会うの誕生日以来だね」
「そうだねぇ〜中々会えないもんね」
淋しげに話す彼女は、ふと上を向いた。つられて僕も上を見上げた。
「前、ここに来た時は満開だったのにね」
葉桜となっていた桜の木からわずかな花びらが2人の間にゆっくり落ちて来た、その花びらに彼女はそっと手で受け止めた。
「そうだなぁ」
少し淋しい気持ちになっていった。
「勝ちゃん?今日呼んでくれたの誕生日だからだよね?」
その言葉にふと昔のことを思い出した。
それは、小学校3年生の頃春菜の誕生日にクッキーをあげようと母さんと作った。その日は遅くなるまで学校のブランコで遊んでいた。いつ渡そうかと緊張していて何も話せなかった。
辺りが暗くなって来た頃、
「勝くん私今日誕生日なんだぁ、知らなかった?」
「ううん、知ってたよ、はいこれママと作ったクッキー」
「ありがとう、早く帰らないと」
笑顔でクッキーを貰ってくれた。誕生日プレゼントはいつも自分から渡せなかった。