余命６ヶ月
今日は結構早く学校に付いた。春菜とは同じ教室で席替えの時に奇跡的にとなりの席になった。
授業中はいつも寝ているそのたびいつも、春菜のノートを見せて貰っていた。
それでも春菜は

「全く、しょうがないなぁ」

と笑って言ってくれていた。

高校には奇跡的に受かったその後、高校生になった僕は中学校の時とあまり変わっていなかった。

高校入試当日、神社に２人で一緒に買ったお守りを手に学校の桜の木の前からそれぞれの受験会場に向かった。

「この日から毎年集まろうよ今日もね」

受験が終わって桜の木に来て見るともう春菜は来ていた。
「ごめん春菜、待ったぁ、春菜ぁ？」
問い掛けても中々返事をくれない春菜に少し心配になってきた。

「春菜どうしたの？」

やっと気付いてくれたその目には涙が流れていた。

「どうしたの？」

うずくまる彼女の肩を抱き優しく聞いた。
春菜は、僕の目を見て春菜は、

「受験失敗しちゃった、緊張して頭真っ白になって、どうしようすべりどめも受けてないし･･･」

そんな、弱きな春菜を見たのは初めてだった、今は抱きしめることしか出来なかった。
少しずつ落ち着いて来たのか彼女は涙でぐしゃぐしゃになった顔で必死に笑顔をつくって、

「本当は笑顔で渡したかったんだけどね」

と少し遅いバレンタインのチョコをくれた。

「ありがとう」

と受けとると足早に僕を置いて去って行ってしまった。
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