余命6ヶ月
第二章波乱

死・・・

それから月日が経ち秋の終わりを迎えるころに春菜の両親は再婚し、僕の両親も話し会いの結果、再婚することになった。
あの日以来全く会っていなかった春菜が急に会おうと言って来た、もちろん場所はあの桜の木のしたで。
その日はちょうど部活がなかった為早めに着いていた。いつもは桜の花が散っていた桜の木ももう枯れ葉が数枚残っているだけになっていた。学校の遊具では、小学生がブランコや砂場で遊んでいて中学生はサッカーをしていた。
久しぶりだったから担任の先生にも会いに行くことにした。
会うのは2年ぶりだった。
「失礼します」

職員室では懐かしい顔でいっぱいだった。その中にあの担任の先生もいた。

「先生!久しぶりです」

一瞬先生は誰だかわからない顔をしていた、けど思い出したらしく、

「おぉ!勝じゃないかぁ。やけに大人びたじゃないかハハハ」

久しぶりの再開に先生はご機嫌だった。

「先生も元気そうでなりよりです」

しばらく話しをしていると受験の時の話しになって行った。
するとふと思い出したことがあった、

「先生、なんであの日先生は春菜のこと教えてくれなかったのですか?」

「先生も勝くんが心配しないように言いたかったんだけど先生も心配して春菜さんの家に行ったんだけど、その時に春菜さんがこんな姿を勝くんに見せられ無いってだから言わないでくれと頼まれたんだよ、
あの時はすまなかった」

今ならあの日の先生の気持ちと春菜の気持ちがわかる気がする。
先生に別れを告げて校門までくると約束を思い出した。
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