余命6ヶ月
桜の木の下にはすでに彼女がいた。

「春菜ぁ!」

気付いてくれた彼女はなんだか怒ってる。

「遅いよぉ、でもなんで学校から来たの?」

「時間があったから久しぶりに担任の先生に会いに行ったんだよね、ごめん」

「うん、いいよ許してあげるでも、今度約束破ったら許さないからね」

前の元気な彼女に戻っていた。

「今日、話したいことってなに?」

いつも奥手の僕だけど今日は違った。

「御礼言おうと思って、お母さんから聞いたんだけど、勝ちゃんのお陰で再婚することにしたって言ってたから私、嬉しくて本当にありがとう」

春菜の言葉は嬉しかった。でも自分は話しを聞いていただけだった。御礼なんて言われる程のことはしていなかった。
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