余命６ヶ月
それからというもの彼女とは連絡が付かなくなってしまい学校にも来ていなかった。
合格発表当日、僕は地元の高校に受かった。 僕は春菜のことが心配になり携帯に電話した、やはり繋がらない。
この頃から変な胸騒ぎがしていた。
僕は、走って学校に行き担任の所に向かった。

「おぉ！勝くんじゃないか高校合格おめでとう･･･どうした、そんな浮かない顔して」

僕は担任の言葉に耳を向けず、

「春菜は？春菜は受かったのですか？」

一瞬担任の顔が強張ったようにも見えたでも、

「えっと、春菜さんは受かってますよ」

と担任のその言葉を聞いてホッとした。

「でも、何故春菜と連絡が取れないのですか？今日も学校に来てないみたいだし」

先生は嘘を付いてるそう思った。

「そうですね、それは、心配ですね、でも大丈夫ですよ、さぁ教室に戻りましょう」

それから、何度も先生に問い掛けても、一言も話してくれなかった。

相変わらず授業中はいつも寝ていた。今の席の隣は春菜ではなく親友の敏史だった、敏史は中学校の頃からの親友で、同じ高校に入って一緒に野球をしようと約束していた。その約束は実現出来た。

「勝、お前は中学から変わってないなぁ、春菜ちゃんがいないと駄目かぁ」

春菜がいないと、か･･･
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表紙・目次

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