余命６ヶ月
学校が終わり、先生は大丈夫と言ったのだがやっぱり心配で春菜の家に行ってみた。
玄関先まで行ったのだけど中々チャイムを鳴らせなかった。

「勝君？」

声の方を向くと春菜のお母さんだった。

「やっぱり、勝君だ、どうしたの？」

しばらく、沈黙が続いたが
「こんな所じゃ何だから、あがってお茶でもどう？」
春菜のお母さんはとても優しい人だった、春菜は誰に似たのか疑問に思う。

「ありがとうございます、じゃあお言葉に甘えて、
お邪魔します」

とりあえずあがることにした。

「勝君、紅茶とクッキーでいい？」

クッキーは大好物だった。
「はいっ！あっいやお気遣いなく」

結局机にはクッキーと紅茶が出た。

「はい、どうぞ」

目の前のクッキーにつられつい食べてしまった。

「あの、おばさん。春菜、いや春菜さんのことで心配で来たのですが」

と顔を上げると目の前で、口パクでおばさんとショックを受けたようだ！

「すみません、お母さん、春菜さんは？」

僕達が付き合っているのは知っていたでも、お母さんというのに抵抗があった僕は、いつもおばさんと言ってしまっていた。

「よろしい、春菜はねぇ、受験に失敗すると思ってね毎日、毎日泣いてばかりいてね自分の部屋も出ないしご飯も残して、でももう大丈夫でしょう高校には受かっていたから」

と春菜の部屋の方を見ながら言い終わった。
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