余命6ヶ月
数日が経ち田中勝くんは手術は成功した、ですが移植した臓器が体に合わず、
  亡年9歳
この世を去った
田中勝くんの死をきっかけに僕は死ぬことが怖くなった。
まだ小さかった男の子は自分の病気が何なのかも知らず可愛いらしい将来の夢を胸にいつ退院出来るかと死ぬ間際に母親に話し、僕達にも話していたその顔は本当に笑顔でその時の光景は僕の目に残っていた。


そして僕は退院することになった、条件は異変を感じたらすぐにまた入院することだった。
先生からは痛み止めの薬を貰い病室・病院を背に春菜の両親の車に乗った。
車内から見送りの先生を見るとその表情は不安げだった。
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