余命6ヶ月

失敗・・・

おばさんは話し終わると同時に立ち上がった。春菜の部屋の前まで来ると、

「春菜ぁ?入るわよ・・・
春菜?」
おばさんの表情が曇った。
「どうしたのですか?」

胸騒ぎがして来た僕も立ち上がり、春菜の部屋の前に行った。

「わからない、いつもなら返事は返って来るんだけど春菜ぁ?」

恐る恐る扉をあけると横たわる春菜がいた。

「春菜ぁ!お母さん救急車春菜、おい、オイ!」

おばさんが救急車を呼んですぐに救急車が来た。救急車には俺が一緒に乗り、おばさんは車で病院へと向かった。
車内でずっと彼女の手を握り話し続けていた。

僕は、病院の待ち合い室で手を組み祈っていた、そのうちにおばさんが来て僕の隣に座っておばさんも祈り始めた。しばらく経ってからお医者さんが、歩みよって来た

「娘さんの容体はストレスによるショック障害と重度の栄養失調です、この時期は受験があり仕方がないと思います、自分を責めないで下さいね、病室は307号室です、少し入院してもらう必要があります、手続きがありますのでお母さんはこちらに」

とおばさんとお医者さんは行ってしまい僕は、春菜の所へ行くことにした。
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