余命6ヶ月
「これから俺は春菜の家でどうやって過ごせばいい?」

僕は悩んでいた確実に近づいて来る死を目前に彼女の家でうまくやっていけるか。

「普通でいい普通で」

わからない。

「・・・普通?」

何が普通なんだろう。

「そう普通」

わからない。

「普通・・・普通・・・普通・・・」

わからない。

「やっぱり死ぬのは怖い?」

彼女の質問に。

「怖いよ、凄く怖い日に日に胸の辺りに痛みが激しくなってるしお医者さんの薬も効かなくなって来てる」

毎日不安で胸が押し潰されそうになる。
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