余命6ヶ月
お風呂の前まで来た。

「先に入って待ってて」

「うん」

春菜は扉を閉めた。
なんでだろう胸がドキドキする。

「あら?勝くんお風呂入るんじゃなかったの?」

春菜の湯舟につかる音がした。

「あっ、いやあの」

どう説明していいかわからなかった。

「もしかして、先に入っちゃったからのぞいちゃおうとか」

「違いますよ・・・春菜さんが一緒に入ろうと言ったんですよね」

「あの子がうそぉ〜、やましいことしないでなぁ」

「やめて下さいよそんな・・つもりじゃ・・・」

なんで焦ってるんだろう。
「嘘ですよ、早く入らないとさぁさぁ」

そう言うとおばさんに押し込まれた。
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