余命6ヶ月
「勝?勝?」

と敏志の声にふと気がついた。

「ごめん、昔のこと思いだしちゃってさ」

最近、部活なので忙しく、春菜とは会えない日々が続いてよく昔の思い出に浸っていた。

「お前は、寝るかボケっとしてるかのどちらかだよな」

笑っている。

「なぁ、俺は春菜がいないと駄目だよ、でもあいつも、俺がいないと駄目だと思う」

「お、おいどうした悩んでんのか?」

敏志の言葉に驚いた。

「ごめん、ごめん、なんかこの頃ルーズになっちゃってさぁ〜いけねぇ、いけねぇ」

「頼むぜぇ試合も近いんだからさぁ」

すっかり忘れていた僕は、びっくりした。

「あっ!そうだったわりぃ忘れてた」

僕の頭にいい考えが浮かんだ。にやけてる。
「さて、そろそろスイッチ入れないとな、勝!」
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