死んだ睛と仲間たち
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15年間。
生まれ育ったこの町を出た。
未練なんてモノはない。
元々この町は嫌いだから逆に出れて嬉しい気分だ。
この町を出て僕は聞いたことも見たこともないような小さな町‐コクヨウタウン‐に辿り着いた。
小さな町なだけあって人口も然程多くはないらしく10分程歩いたのに誰一人も出会わない。
「――そこのお前さん」
低く気だるそうな声が後ろから聞こえその聞こえた声に振り向く。