死んだ睛と仲間たち
振り向くと腰の低い老い耄れた爺さんがいた。
「見ねぇ面だなぁ」
見た目とは裏腹にハスキーな声。
「……あっ、腰が」
だがやはり老い耄れた爺さんは老い耄れた爺さんだった。
腰をどうやら痛めたらしい爺さんは地面に胡座を掻きはじめた。
「まぁまぁ座れ」
……命令口調なのだが一応この町の住人なら
来たばかりの僕が刃向かってしまうと後々面倒がやってくるだろう。
ここは仕方なく従おう。
僕は爺さんの向かいに胡座を掻いた。