死んだ睛と仲間たち
「正座せんか、正座」
……………。
この爺さん一人死んでも皆気づかないよな…。
殺してしまおうか。
だが堪えて正座をする。
爺さんと向き合う。
僕は正座なのに目の前にいる爺さんはなぜ胡座を掻いている。
あぁ…でもさっき腰痛めたんだっけ?
「さて。食いもん寄越せ」
よし。神隠しと言えば別に大丈夫だろう。
僕はそっと立ち上がり…
「食いもん寄越せって言われたら渡すのが礼儀だろうがぁぁぁぁ!!!」
といきなりパーという名の平手打ち。
人を無闇に殴るヤツが礼儀を知れよ、クソじじぃ。