Colorful World
* * * * *
「ただいまーっ!」
今日は全ての子どもたちを帰してすぐに帰って来た。
あたしの声に反応してゆっくりと近付く足音が一つ。
『おかえり。』
「うん、ただいま!あの男の子はちゃんと寝てる?」
『うん。今はね。』
小さく頷いてメモを取り出す。
ペンがさらさらと動く。
『でもご飯は食べてくれなかったよ。
多分きっと、旭じゃないとダメだと思う。』
「そっか…じゃああたしの頑張りどころだね!
今日は一日ありがとう。
あ、…そういえば空と朝ごはん食べれた?」
にっこりと微笑んで、頷く。
この笑顔だけで充分に答え。
「良かったぁ…ちょっと心配だったんだよね。あたし、時間的にあれ以上いられなかったから二人を無理矢理…って感じにしちゃったし。」
『…ありがとう、旭。」
「え…?なんで『ありがとう』?」
『チャンス、くれたから。』
二つの言葉をゆっくりと区切って言ってくれる。
おかげで口の動きだけで読み取れた。
とても嬉しそうな表情と一緒に。
走り出したペンがいつもよりも早い。
…早く、伝えよう…って思ってるみたい。
「ただいまーっ!」
今日は全ての子どもたちを帰してすぐに帰って来た。
あたしの声に反応してゆっくりと近付く足音が一つ。
『おかえり。』
「うん、ただいま!あの男の子はちゃんと寝てる?」
『うん。今はね。』
小さく頷いてメモを取り出す。
ペンがさらさらと動く。
『でもご飯は食べてくれなかったよ。
多分きっと、旭じゃないとダメだと思う。』
「そっか…じゃああたしの頑張りどころだね!
今日は一日ありがとう。
あ、…そういえば空と朝ごはん食べれた?」
にっこりと微笑んで、頷く。
この笑顔だけで充分に答え。
「良かったぁ…ちょっと心配だったんだよね。あたし、時間的にあれ以上いられなかったから二人を無理矢理…って感じにしちゃったし。」
『…ありがとう、旭。」
「え…?なんで『ありがとう』?」
『チャンス、くれたから。』
二つの言葉をゆっくりと区切って言ってくれる。
おかげで口の動きだけで読み取れた。
とても嬉しそうな表情と一緒に。
走り出したペンがいつもよりも早い。
…早く、伝えよう…って思ってるみたい。