私はあいつなんか好きになるワケがない。
私の学校は中高一貫だから私たち高2は5学年となる
そして白石は中3だから3年生...
「ヤバいよねー!!三年生の転校生!」
「白石くんでしょー!!かっこいいよねぇ〜」
ウチのクラスではそんな会話ばかりが女子の間で行き交っていた
私は一人、溜め息をついて自分の席に座っていた
すると華菜が私の目の前に目を輝かせて立った
「ね、瑚奈実ってさ、あの白石くんと付き合ってんの!?」
「違いますね」
私はうんざりしたように言葉を吐いた
「でも今日朝一緒に来てたんでしょ?」
華菜はどんどん迫るように問いかける
「あぁ、あいつはね、同じ小学校だっただけ」