私はあいつなんか好きになるワケがない。
嘘じゃないのに...
本命なんていないのに。
彼氏もいたことがないし、本命チョコだってあげたことがない。
「...わかった。瑚奈実、お弁当食べながら話そう。」
「なにを??」
「全くもう!! どこまで鈍感なのよ!」
華菜は呆れた様子で私を引っ張って屋上に連れて行った
私たちは日当たりのいい端っこに場所をとってお弁当を広げた。
「あんたは鈍感だから、単刀直入に言わせてもらうけど..このままじゃ、白石くん、他の女子にとられちゃうよ?」
「は?」