私はあいつなんか好きになるワケがない。




すると華菜は深く溜め息をついて、話し続けた



「どんだけ無自覚なの!! 白石くんに告白されたんでしょ?」



「うん...でもまぁ、あの人は遊んでるだけだから」



そう....


だからそんなのに本気で受け取っちゃいけない!!


「あの人、色んな女子に告られてるみたいだけど、全部断ってるらしいよ。」


「へぇ」


私は自分の感情を隠すためにご飯を口にかき込む


「...私、結局あのあと一人で見ちゃったんだよ。西澤さんって子が白石くんに告ってるとこ」


「...へー」

...ヤバい。


動揺してるぞ私.....



「そしたらさ、白石くんが


『オレ、本命いるんだよね。あっちには毛嫌いされてるみたいだけど...。しつこいくらいアピってんだけどなぁ〜。でもあいつ、鈍感だから』


これってさ、どう考えても瑚奈実でしょ?
否定させないからね!!」



「.....白石が?」



華菜は嘘つくような子じゃない。


「...こんなこと言いたくないけど、好きなんだよね?」





< 59 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop